「今年は車の整備に、ずいぶんお金がかかった」

タイヤやバッテリーの交換が重なると、そんな気持ちになることがあります。

年間の支払額を確認するのは大切ですが、走行距離も一緒に見ると、支出を別の角度から振り返れます。

この記事では、整備費を1kmあたりに換算する方法を紹介します。全国平均との比較ではなく、自分の車の記録を整理するための計算です。

まず「整備費に含めるもの」を決める

計算を始める前に、何を集計するかを決めましょう。

この記事では、整備費を次のように整理します。

含めるものの例今回は分けて扱うものの例
オイル・フィルター交換燃料代
タイヤ・バッテリーなどの交換税金・保険料
点検・修理の工賃駐車場代
DIYで使用した部品・消耗品車両購入代金・ローン返済
整備作業の依頼費用カスタム費用・工具購入費

これは集計方法の一例です。工具代を含めてDIYにかかった総額を知りたい場合は、別の欄で集計しても構いません。

大切なのは、比較する年ごとに範囲を変えないことです。今年だけ工具代を含め、昨年は含めていなければ、数値の意味が変わってしまいます。

車検の請求書も、総額をそのまま整備費に入れる前に明細を確認します。税金や保険などを別集計にする場合は、整備・点検部分と分けましょう。内訳が分からなければ、推測せず確認事項として残します。

明細を整理する方法は、整備明細を記録するコツも参考にしてください。

同じ期間の整備費と走行距離を集める

次に、集計期間をそろえます。例えば、1月1日から12月31日までの1年間です。

必要な情報は、次の3つです。

  • 期間中に実際に支払った整備費
  • 期間の開始時点のメーター値
  • 期間の終了時点のメーター値

走行距離は、終了時点から開始時点の値を引いて求めます。

例えば、開始時点が50,000km、終了時点が60,000kmなら、期間中の走行距離は10,000kmです。

これは計算説明用の架空例であり、筆者の実車記録ではありません。

年初のメーター値が分からない場合は、無理に1年間の数字を作らず、記録がそろっている日から集計する方法もあります。その場合は「4月1日〜翌年3月31日」など、対象期間を明記しておきましょう。

整備費を走行距離で割って計算する

計算式はシンプルです。

期間中の整備費 ÷ 同じ期間の走行距離 = 1kmあたりの整備費

架空の例で計算してみます。

項目金額・距離
オイル・フィルター交換12,000円
タイヤ交換60,000円
その他の点検・整備8,000円
整備費の合計80,000円
同期間の走行距離10,000km

80,000円 ÷ 10,000km = 8円/km

この期間は、走行1kmあたり8円の整備費を支払った計算になります。

同じ80,000円でも、走行距離が5,000kmなら16円/kmです。走行距離が少ない年は、同じ支出でも1kmあたりの数値が高くなります。

走行距離が0kmの場合は、この計算はできません。整備費の総額だけを記録しておきましょう。

数値が高くても、整備の無駄とは限らない

1kmあたりの整備費が上がったからといって、整備が無駄だったとは限りません。

タイヤやバッテリーを交換した年と、交換しなかった年では、支払額が大きく変わります。走行距離が少なくても、時間の経過や車両の状態に応じて必要になる整備もあります。

先ほどの8円/kmという数字も、「タイヤをその年だけで使い切った」という意味ではありません。あくまで、その期間に支払った整備費を走行距離で割ったものです。

数値の横に、次のような補足を残しておくと読み違いを防げます。

タイヤ交換を含むため、前年より整備費が増加。集計範囲と走行距離もあわせて確認する。

このメモも記入例です。ご自身の実際の作業内容に合わせて残してください。

必要な整備を先送りして数値を下げても、車の状態がよくなるわけではありません。整備の要否は、取扱説明書や点検結果、整備店の案内をもとに判断しましょう。

次回の予算は、過去の実績と分けて考える

今回の計算で分かるのは、過去の支出です。そのまま次の年の整備費を予測できるわけではありません。

予算を考えるときは、実績とは別に、次の情報を整理しましょう。

  • 次回に予定している点検・交換
  • 整備店から案内された確認事項
  • 現在の見積金額
  • まだ金額が分からない項目

実施済みの整備と、これから行う予定を混ぜないことがポイントです。

クルマノートでは、整備の日付・走行距離・費用・メモを記録できます。記録した費用とメーター値を確認し、今回の計算に使う数字を整理する方法があります。ここで紹介した円/kmの算出は、電卓などで別途行う想定です。

家計として毎月いくら準備するかを考えたい場合は、維持費を月額に直す方法も参考にしてください。

整備費を振り返るときは、金額・走行距離・作業内容をセットで見る。まずは記録がそろっている期間から、自分の車の支出を整理してみましょう。

アプリ機能の出典:クルマノート公式紹介ページ(2026年10月30日確認)

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