バイクのタイヤ空気圧はいつ測る?冷間時の点検と指定値の確認方法

バイクのタイヤ空気圧は、基本的に走り出す前のタイヤが冷えた状態で測ります。少なくとも月に1回、長距離・高速走行の前にもタイヤゲージで確認し、車両の取扱説明書に記載された指定値と比較しましょう。
「タイヤがつぶれていないから大丈夫」と、見た目だけで判断するのは避けましょう。Hondaも、タイヤによっては空気圧不足が分かりにくいため、定期的にゲージで確認するよう案内しています。Honda「点検整備について」
空気圧はタイヤが冷えているときに測る
「冷間時」とは、タイヤが冷えている状態のことです。測るタイミングをそろえるなら、走り出す前に点検する習慣をつけると迷いにくくなります。
走行するとタイヤの温度が上がり、内部の空気圧も高くなります。ツーリングから帰った直後の数値と、出発前の数値は、そのまま比較できません。ブリヂストンも、空気圧の確認はタイヤが冷えているときに行うよう説明しています。ブリヂストン「走行後のタイヤ内圧」
走行直後に測って「指定値より高い」と感じても、冷間時の値に合わせようと、その場で空気を抜かないでください。走行による温度上昇を考慮せずに抜くと、冷えたときに不足するおそれがあります。
走行後は何時間待ってから測る?
ブリヂストンは、走行後に測る場合、車両停止後少なくとも2〜3時間待ち、タイヤが冷えてから測定するよう案内しています。ただし、気温によって必要な放置時間は異なります。時間だけで判断せず、タイヤが冷えた状態で測ることが大切です。ブリヂストン「走行後のタイヤ内圧」
自宅に空気を補充する設備がない場合は、販売店などに「走ってきた直後です」と伝え、調整方法を相談しましょう。
指定空気圧はいくつ?車両の取扱説明書で確認する
「バイクなら前後ともこの数値」と、共通の値で覚えるのは避けましょう。確認するのは、自分の車両の取扱説明書に記載された指定空気圧です。Hondaも、取扱説明書の空気圧を守るよう案内しています。
確認するときは、次の項目をセットでメモしておくと迷いにくくなります。
| 確認する項目 | 見落としたくない点 |
|---|---|
| 前輪・後輪の指定値 | 前後それぞれの値を確認する |
| 乗車条件 | 一人乗り・二人乗りなどの条件別に記載があるか確認する |
| 単位 | kPa・bar・psiなど、ゲージの表示とそろえる |
| 測定条件 | 冷間時などの記載を確認する |
ネットで見つけた別の車種や年式の数値を、そのまま使わないようにしましょう。
また、この記事は公道での日常使用を想定しています。サーキットやオフロードの走行条件に合わせた調整は、販売店などに確認してください。
空気圧点検の基本手順
先に、車両の指定値と使用するゲージの説明書を確認します。測定用のゲージ、バルブに接続できるか、空気が不足していた場合の補充方法を確認してから始めましょう。
- 平らで安全な場所に停車し、車体を安定させる。
- タイヤが冷えていることを確認する。
- バルブキャップを外し、ゲージの説明書に従って測定する。
- 前後それぞれの指定値と比較する。
- 必要に応じて調整し、もう一度測定する。
- バルブキャップを戻す。
ゲージを当てるときに空気が漏れ続ける場合は、押し当て方や接続状態を確認します。無理な姿勢で作業する必要がある場合は、使う道具や作業方法を販売店に相談しましょう。
表示単位にも注意してください。取扱説明書がkPa、ゲージがbarやpsiの場合は、同じ単位にそろえて比較します。
単位の確認には、ガレージゆいのトルク・空気圧の単位換算も使えます。このツールは単位を換算するもので、車種ごとの適正空気圧を判定するものではありません。
自宅で空気を補充する道具を用意するなら
点検して空気が不足していたとき、自宅で補充できる道具があると作業を進めやすくなります。電動空気入れも選択肢のひとつです。
たとえば、キジマの電動空気入れを検討する場合も、購入前にバルブへの接続方法と対応する空気圧を確認しましょう。車両の指定値に合うかを確かめてから選ぶことが大切です。
すぐに下がるときは、空気を足すだけで済ませない
タイヤの空気は、乗っていなくても少しずつ抜けます。そのため、走行距離が少ないバイクにも定期的な確認が必要です。ブリヂストンは、二輪車用タイヤで静止状態でも内圧が低下する可能性を説明しています。ブリヂストン「タイヤの空気圧低下」
ただし、短期間で繰り返し大きく下がる場合は、「また足せば大丈夫」と考えないようにしましょう。ブリヂストンは、リムの錆や変形、傷によって空気が漏れる場合もあると説明しています。ブリヂストン「空気圧が下がる要因」
著しい空気圧不足や損傷があるときは、そのまま走らず販売店へ相談してください。空気圧の点検とあわせて、亀裂、異物、偏った摩耗、溝の状態も確認します。Honda「日常点検」
点検結果を残すと次回の比較に役立つ
点検したら、次の内容を残しておきましょう。
| 記録する項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 日付・走行距離 | 点検した日とメーターの値 |
| 測定条件 | 走行前・冷間時など |
| 調整前の空気圧 | 前輪・後輪の測定値と単位 |
| 調整後の空気圧 | 調整した場合の最終値 |
| 気づいたこと | 傷、異物、前回との違いなど |
毎回なるべく同じ条件で記録すると、前回との違いを振り返りやすくなります。記録だけで空気漏れの有無を診断することはできませんが、販売店へ相談するときの説明にも役立ちます。
整備記録アプリのクルマノートには、日付・走行距離・メモを残せます。空気圧点検の結果も、普段の整備履歴と一緒に整理する使い方ができます。
次の点検は、走り出す前の冷間時に
まずは取扱説明書で前後の指定値と単位を確認し、タイヤが冷えているときに測ってみましょう。測定した日、前後の数値、測定条件を残しておけば、次回も同じ条件で比較しやすくなります。
短期間で大きく下がる、傷や異物が見つかるなど、気になる変化があれば、空気を足すだけで済ませず販売店へ相談してください。











