バイク / 発表情報 確認日:2026年11月4日

新しいアフリカツインで気になるのは、排気量だけではありません。自分でクラッチを操作する楽しさを優先するか、操作の負担を減らすDCTに注目するか。選ぶときは、乗りたい場面と、欲しい装備を分けて考えると整理しやすくなります。

Hondaは2026年11月3日、2027年モデルのCRF1150L Africa Twinシリーズを発表しました。ここでは公式発表で分かることと、購入前にまだ確認が必要なことを整理します。試乗レビューではありません。

先に押さえたいポイント

  • Honda SENSING RIDEの搭載対象は、今回の車両発表ではAdventure SportsのDCTモデルのみです。
  • 標準モデル、Adventure Sports、Enduro Sportsでは役割と装備が異なります。
  • 今回確認した公式発表には、日本の発売日・価格が記載されていません。国内仕様の正式案内を待って比較しましょう。

出典:Honda「CRF1150L Africa Twin」シリーズ発表

新型は3タイプ。装備をシリーズ共通と考えない

発表されたエンジンの排気量は1,131cm³。シリーズには、新しくEnduro Sportsが加わります。主な違いは次のとおりです。

2026年11月3日の公式発表で確認できる違い
タイプ位置づけと注目点
Africa Twinオフロードとツーリングの両立を狙う標準モデル。電動アジャストスクリーン、スマートキーなどを採用。
Adventure Sports長距離ツーリングを重視。24Lタンクと19インチのフロントホイール。Honda SENSING RIDEはDCTモデルのみ。
Enduro Sportsオフロード志向の新タイプ。CRF450 RALLYと同等スペックと案内されたフロントサスペンションを採用。

ホンダ・スカイフック制御付きの電子制御サスペンション「SHOWA EERA」は、標準モデルとAdventure Sportsへの採用が明記されています。Enduro Sportsにも同じ装備が付くとは読み替えないようにしましょう。Hondaのタイプ別・足回りの説明

MTとDCT、どう選ぶ?まずは操作の好みを整理

以下は選び方の提案です。今回の発表だけで、日本で販売される全タイプのMT・DCT設定や価格差まで確定した、という意味ではありません。

MTを候補にしたいのは、クラッチ操作も楽しみたい人

発進や変速のタイミングに加え、クラッチのつなぎ方まで自分で操作したいなら、MTが候補になります。休日に走る時間そのものを楽しみたいのか、移動の負担を減らしたいのか。まずはそこを考えてみましょう。

ただし、「MTなら必ず軽い」「維持費が安い」といった結論を、新型の未確認の数値から出すことはできません。国内仕様の車両重量、価格、整備内容がそろってから比べる必要があります。

DCTを候補にしたいのは、クラッチ操作の負担を減らしたい人

DCTは2つのクラッチを使う自動変速機で、ライダーによるクラッチ操作が不要です。今回のHonda SENSING RIDEでは、DCTと組み合わせたACCの停止・発進支援も案内されています。HondaによるDCTと運転支援の説明

渋滞を含むルートが多い、長距離移動で操作回数を減らしたい、という使い方なら検討しやすいでしょう。一方、DCTという理由だけで足つきや押し引きまで楽になるわけではありません。シートに座った確認と、停車・取り回しの確認は別に行いたいところです。

「DCTが欲しい」と「Honda SENSING RIDEが欲しい」も別の条件です。運転支援を目的に選ぶ場合は、Adventure SportsのDCTモデルが今回の発表上の対象であることを確認してください。

Honda SENSING RIDEでできることと、安全上の注意

前後のミリ波レーダーを使い、周囲の状況に応じて運転を支援する仕組みです。ACCの車間維持や停止・発進の支援のほか、グループ走行時の支援、前方の衝突警告、死角や後方車両に関する通知・警告が案内されています。

特に区別したいのがブレーキの働きです。エマージェンシーブレーキアシストは、衝突の恐れがあるときに、ライダーのブレーキ操作を補助する機能と説明されています。「どんな場面でもバイクが自動で止まってくれる」と解釈してはいけません。

認識や制御には限界があり、道路・天候・車両の状態によって、作動しない場合や十分な性能を出せない場合があります。周囲の確認、必要な操作、安全な車間の確保は引き続きライダーが行うものです。出典:Honda SENSING RIDEの機能一覧・注意事項

購入を検討するときは、停止後の再発進方法、利用できる速度域、使ってはいけない状況などを、該当する国内モデルの取扱説明書と販売店で確認しましょう。発表記事だけで実際の操作方法まで判断しないことが大切です。

日本の発売日と価格は?今は国内仕様の案内待ち

2026年11月4日に確認した上記2件の公式発表には、日本での発売日とメーカー希望小売価格は掲載されていません。「2027年モデル」はモデル年の表記であり、日本の発売日が決まったという意味ではありません。

海外発表の装備を、そのまま国内で購入できる仕様として扱うことも避けたいところです。予約や購入を考える段階では、次の項目をまとめて確認すると比較しやすくなります。

  • 販売仕様:日本で選べるタイプ、MT・DCTの設定、標準装備とオプション。
  • 乗車感:足つき、車体を起こす感覚、押し引き、普段使う駐車場所への出し入れ。
  • 購入総額:車両価格だけでなく、諸費用、欲しい用品、取付費用まで含めた見積もり。
  • 維持の条件:点検内容、消耗品、部品代と工賃。MT・DCTの差は同じ条件の見積もりで確認。

先進装備が増えても、日常点検は欠かせません。ツーリング前の確認には、バイクのタイヤ空気圧を冷間時に測り、指定値を確認する方法も参考にしてください。この記事の空気圧の考え方を、新型の指定数値の代わりに使わないようにしましょう。

維持費を比べたいときは、今乗っているバイクの給油代や整備代を残しておくと、次の一台の予算を考えやすくなります。記録には紙や表計算でも十分です。アプリで車両ごとにまとめたい方は、車・バイクの整備記録アプリ「クルマノート」も使えます。iPhone・iPad向けで、無料ダウンロード・アプリ内購入ありです。

まとめ:操作の好みと、欲しい装備を分けて考えよう

MT・DCT選びでは、クラッチを自分で操作したいか、操作の負担を減らしたいかを先に整理する。そのうえで、走る場所と必要な装備からタイプを選ぶ。この順番なら、スペック表の項目数だけに引っ張られずに検討できます。

新しい運転支援が気になる場合も、搭載対象と機能の限界を確認したうえで比較しましょう。購入判断は、国内の正式な仕様・価格と、実車の確認がそろってからで十分です。

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ゆい
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