2026年11月2日、日本カー・オブ・ザ・イヤー2026–2027の「10ベストカー」が発表されました。

話題の新型車が並ぶと、「どの車が大賞になるのだろう」と気になりますよね。

ただ、車を選ぶときには、購入した後の使い方や維持費も気になるところです。今回は選ばれた10台を紹介しながら、長く付き合う愛車を探すうえで確認したい点を整理します。

※この記事は2026年11月2日時点の公式発表をもとにしています。試乗レビューではなく、選出情報と購入前の確認ポイントをまとめた記事です。アイキャッチはAI生成のイメージで、選出車の実車写真ではありません。

今回発表されたのは「10ベストカー」。大賞は12月3日に決定

今回の発表では、ノミネートされた33台から、最終選考に進む10台が選ばれました。

この段階で、大賞の1台が決まったわけではありません。今後の取材会や試乗・評価などを経て、12月3日の最終選考会で日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定する予定です。

出典:日本カー・オブ・ザ・イヤー公式発表

2026–2027 日本カー・オブ・ザ・イヤー「10ベストカー」一覧

選出されたのは、次の10台です。

メーカー・ブランド車名
スズキe SKY
トヨタRAV4
日産エルグランド
日産キックス
ホンダSuper-ONE
マツダCX-5
BMWiX3
BYDラッコ
KiaPV5
ボルボES90

掲載は公式サイトのノミネート番号順で、順位を表すものではありません。

各車のメーカー公式ページへは、日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカー一覧から進めます。

日々の使い方を想像しながら見たい5台

ここでは、選出車の中から異なる使い方を考えるきっかけになる5台を取り上げます。大賞の予想や順位付けではなく、購入を検討するときの着眼点です。

スズキ e SKY:毎日の移動と充電の組み合わせ

スズキのe SKYは軽乗用EVです。通勤や買い物など、普段の移動にどう取り入れられるかを考えながら見たい1台です。スズキ公式サイト

購入前には、1日に走る距離だけでなく、「どこで、いつ充電するか」まで具体的にしておきたいところ。

自宅で充電するなら設備の設置可否、外出先で充電するなら立ち寄れる場所や利用料金を確認すると、自分の生活に合うか判断しやすくなります。

ホンダ Super-ONE:走りへの期待と普段使い

ホンダのSuper-ONEは、走りの楽しさを打ち出した小型EVです。ホンダ公式サイト

こうした車は、運転する楽しみと、日常の使いやすさを両方確かめたいですね。

試乗する機会があれば、加速の印象に加えて、低速での扱いやすさ、視界、荷物の積みやすさも確認したいところです。通勤や買い物でも気持ちよく使えるか、自分の普段の道を思い浮かべてみましょう。

Kia PV5:人と荷物を載せる使い方

Kia PV5のパッセンジャーは、室内空間やシートの使い方を特徴として紹介されているEVです。Kia公式サイト

家族の送迎や旅行、趣味の道具を運ぶ使い方では、室内の広さに加えて、実際に荷物を載せる動作も大切です。

荷室の開口部、床の高さ、座席を使った状態での収納量などを、普段運ぶ物に合わせて確認するとよさそうです。

日産 エルグランド:給油で使う電動ミニバン。後席まで確かめたい

新型エルグランドは、第3世代e-POWERと電動4輪制御のe-4ORCE、走行状況に応じて足回りの減衰力を調整するインテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせています。e-POWERはエンジンで発電し、モーターで走る仕組みです。ラッコのような充電式の電気自動車とは異なり、給油で使うハイブリッド車として考えると分かりやすいですね。

注目したいのは、家族が座る席での快適性

日産は加減速時の車体の揺れを抑える制御や、全席のゼログラビティシートを紹介しています。3列目シートは前後2カ所で跳ね上げ格納でき、乗る人数と荷物に合わせて使い分けられる設計です。出典:日産・新型エルグランド発売発表

購入を検討するなら、運転席だけでなく、普段家族が座る2列目・3列目でも試してみたいところ。段差を越えた後の揺れ、停車直前の体の動き、発電用エンジンの音がどう感じられるかを確認すると、自分たちに合うか考えやすくなります。

荷室は「何人乗るか」を決めてから確認しましょう。3列目を使った状態でベビーカーや旅行かばんが積めるか、座席を格納する操作を無理なく行えるか、バックドアを開く余裕があるかが確認ポイントです。

モーターで走っても、エンジンの整備は必要

e-POWERには発電用のエンジンがあるため、エンジンオイルなどの管理が必要です。旧型と新型では指定が異なるため、検索で見つかったエルグランドの整備情報をそのまま流用せず、型式・年式を合わせて確認しましょう。出典:日産FAQ・E53型のエンジンオイルについて

長く乗る目線では、タイヤ交換、定期点検、保証終了後の修理相談も含めて見積もりを確認したいところです。装備や運転支援機能にはグレード・オプションによる違いがあるため、展示車と購入する仕様の差も販売店で確かめましょう。

BYD ラッコ:スライドドア付き軽EV。電池容量をどう選ぶ?

BYD RACCO(ラッコ)は、日本の軽自動車規格に合わせて開発された、背の高いボディとスライドドアを備える電気自動車です。全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,800mm、乗車定員4人。車幅だけでなく、高さや家族の乗車人数も確認しておきましょう。

200と300シリーズは、価格だけでなく使い方で比較

公式仕様の主な違いは次の通りです。

グレードメーカー希望小売価格(税込)電池の総電力量一充電走行距離
2002,145,000円22.40kWh210km
300 Plus2,398,000円35.84kWh320km
300 Premium2,497,000円35.84kWh320km

出典:BYD RACCO公式・仕様表(2026年11月2日確認)。価格は補助金適用前の車両価格で、購入総額ではありません。一充電走行距離は試験条件での値で、気温・空調・走行条件などによって変わります。

200と300 Plusの車両価格差は25万3,000円です。普段の移動距離が短く、自宅で充電できるなら200を候補にしつつ、充電できない日や休日の遠出が多いなら300シリーズも比較する、という考え方ができます。航続距離を使い切る前提ではなく、余裕を残した予定を立てられるかがポイントです。

300 Plusと300 Premiumは公表上の電池容量と一充電走行距離が同じです。上位グレードを選ぶ際は、走れる距離に加えて、必要な装備の差を確認しましょう。

充電の数字より先に、生活の中の充電場所を確認

自宅で充電するなら、駐車位置から充電口までケーブルが届くか、設備工事が可能かを確認します。外出先での充電を頼りにするなら、対応する充電器の場所・出力・利用料金、営業時間、混雑した場合の代替場所まで調べておきたいところです。

自宅充電を前提にした便利さや費用が、すべての住環境に当てはまるわけではありません。購入費に充電設備の費用も加えて、生活に取り入れられるか考えてみましょう。

軽EVも、タイヤと整備・修理の相談先が大切

ラッコの公式タイヤサイズは各グレードとも165/65 R15です。交換費用を調べる際は、サイズに加えて、車両に必要な荷重・速度などの条件を満たす製品かを販売店に確認しましょう。出典:BYD RACCO公式・仕様表

試乗ではスライドドアの操作や後席への乗り降り、4人乗ったときの荷物の置き場も見たいですね。さらに、自宅近くの整備拠点、故障や事故のときの搬送先、代車、保証の対象と条件を確認しておくと、購入後の見通しを立てやすくなります。

エルグランドとラッコは大きさも用途も異なりますが、電動化された車を「自分の生活でどう使い、維持するか」という視点で見ると、それぞれ確かめたい点が見えてきます。

購入前に確認したい、維持・整備の5つのポイント

気になる車が見つかったら、車両価格や装備と一緒に、次の点も確認してみてください。

1.駐車できるだけでなく、乗り降りできるか

車体寸法が駐車枠に収まっても、ドアを開ける余裕や、荷物を出し入れするスペースが足りないことがあります。

確認したいのは、駐車場の幅・長さ・高さに加えて、柱や壁の位置、通路からの入りやすさです。機械式駐車場の場合は、重量などの制限も管理者に確認しましょう。

数値の比較には、ガレージゆいの駐車場・車のサイズ比較ツールも使えます。計算は目安なので、最終的には現地での確認が必要です。

2.タイヤ交換には、いくらかかるか

購入前に一度調べておきたいのが、装着タイヤの交換費用です。

気になるグレードのタイヤサイズを確認し、タイヤ4本の代金に交換工賃や処分料などを加えて比べると、将来の支出をイメージできます。

同じ車種でもグレードによってサイズが異なる場合があるため、購入候補の仕様で調べるのがポイントです。

詳しい比べ方は、タイヤ通販の総額比較の記事でも整理しています。

3.燃料代・充電代を自分の使い方で考える

費用を比べるときは、普段の走行距離をそろえて考えると分かりやすくなります。

EVなら、自宅充電を中心にするのか、外出先の充電を多く使うのかでも条件が変わります。カタログの数値と合わせて、利用する電気料金や充電サービスの料金を確認しましょう。

なお、EVの航続距離や電力消費は、気温やエアコンの使用、走行条件などによって変わります。公表値がそのまま自分の使い方に当てはまるとは限りません。ホンダ公式の使用条件に関する説明

4.点検や修理を相談する店は決まっているか

購入する店舗に加えて、購入後に点検や修理を相談する場所も確認しておきたいところです。

自宅からの距離、予約方法、代車の有無、故障時の連絡先などが分かっていると、所有するイメージが具体的になります。

販売店では「普段の点検はどこで受けられるか」「車を預ける場合はどうなるか」と聞いてみるとよいでしょう。

5.保証と点検の条件を確認する

保証は、期間だけでなく対象となる部品や走行距離、適用条件まで確認したい項目です。

EVを検討する場合は、駆動用バッテリーの保証内容についても説明を受けておくと安心です。

見積もりと一緒に保証資料や点検プランを確認し、分からない点は購入前に整理しておきましょう。

試乗では「いつもの使い方」を確かめよう

賞への選出は、これまで知らなかった車に目を向けるよい機会になります。

気になる車を試乗するときには、次のような普段の動作も確かめてみてください。

  • 運転席から周囲を見渡しやすいか
  • 駐車や狭い道で車幅をつかみやすいか
  • 家族が無理なく乗り降りできるか
  • エアコンなど、よく使う機能を操作しやすいか
  • 普段使う荷物を積めるか

写真や数値では分からなかったことが、実車では見えてくるかもしれません。

12月3日の大賞発表にも注目

今回の10ベストカーには、さまざまな使い方を想像できる車が選ばれました。

12月3日の最終選考では、どの車が選ばれるかに加えて、公式に発表される評価理由にも注目したいですね。

そして、自分の愛車を選ぶときには、日々の使いやすさや購入後の費用も一緒に確認してみてください。気になる1台を見つけたら、まずは駐車場の寸法と、普段走る距離を書き出すところから始めてみましょう。

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