プジョー308/308 SWにBlueHDi復活。家族の長距離移動と維持費で選ぶなら?

確認日:2026年11月5日
家族で帰省するときや、週末に少し遠くまで出かけるとき。クルマに欲しいのは、荷物を積めることに加えて、長く走っても無理のない使い勝手と、把握しやすい維持費です。
2026年11月3日、プジョー308と308 SWに1.5Lクリーンディーゼル「BlueHDi」が追加されました。ハッチバックの308 GT BlueHDiは489万円、ステーションワゴンの308 SW GT BlueHDiは499万円。いずれもメーカー希望小売価格、消費税込みです。
家族の荷物が多いならSWを、日々の駐車や取り回しを優先するならハッチバックを候補にしたいところ。ただし、燃料が軽油だから維持費も必ず安い、とは決められません。
この記事では、公式発表をもとに、長距離移動で注目したい点、2つのボディの違い、燃料代の考え方を整理します。実車の試乗・所有レビューではありません。
出典:Stellantisジャパン 2026年11月3日発表
https://www.stellantis.jp/news/20261103_peugeot_308_and_308_sw_bluehdi
この記事で分かること
- 今回の308/308 SW BlueHDiの価格と主な違い
- 家族で使う前に、実車で確認したいポイント
- 燃料代と整備費用を分けて考える方法
- 燃費計算ツールとクルマノートの使い分け
308と308 SWにディーゼルが再登場
今回のBlueHDiは、1.5L直列4気筒ディーゼルターボに8速ATを組み合わせています。最高出力は130ps、最大トルクは300Nm。最大トルクを発生する回転数は1,750rpmです。
低い回転数から駆動力を得られることは、人や荷物を載せて走る場面で注目したい特徴です。ただし、トルクの数字だけで「家族全員が快適」「高速でも疲れない」とまでは判断できません。
試乗では、普段の乗車人数や荷物の量を販売店に伝えたうえで、発進、坂道、合流時の加速感を確認しましょう。運転席だけでなく、同乗する家族にも後席の揺れや音を確かめてもらうと、選びやすくなります。
出典:プジョー公式 308商品ページ
https://www.peugeot.co.jp/range/new-peugeot-308/hybrid.html
308と308 SWの違い。10万円の差で何を選ぶ?
今回のメーカー希望小売価格の差は10万円です。まずはボディサイズと、家族で使う装備を比べてみます。
【308 GT BlueHDi】
- メーカー希望小売価格:489万円(税込)
- 全長×全幅×全高:4,420×1,850×1,475mm
- リアシート:6:4分割可倒式
- ハンズフリー電動テールゲート:装備表では設定なし
【308 SW GT BlueHDi】
- メーカー希望小売価格:499万円(税込)
- 全長×全幅×全高:4,655×1,850×1,485mm
- リアシート:4:2:4分割可倒式
- ハンズフリー電動テールゲート:標準装備
価格は車両のメーカー希望小売価格です。実際の支払総額は、諸費用やオプションを含めた見積もりで確認してください。
出典:Stellantisジャパン発表資料 主要諸元表・主要装備表(4・5ページ)
https://www.stellantis.jp/hubfs/release/20261103_PEUGEOT_308_and_308_SW_BlueHDi/20261103_PEUGEOT_308_and_308_SW_BlueHDi.pdf
駐車場所に余裕が少ないならハッチバックから確認
308はSWより全長が235mm短くなります。自宅の駐車場で後ろを通る、狭い駐車枠で切り返す、といった普段の使い方では、この長さの差を見ておきたいところです。
一方で、全幅はどちらも1,850mm。短い308を選んでも、車幅まで小さくなるわけではありません。ミラーを含む実際の幅や、ドアを開けて乗り降りする余裕は別に確認しましょう。
数字で整理したいときは、ガレージゆいの「駐車場と車のサイズ比較」が使えます。車幅にはミラーを含む実測値を入力してください。計算結果は寸法差の目安で、入庫や乗り降りの可否を保証するものではありません。
駐車場と車のサイズを比べる
https://garage-yui.com/parking-space-size-calculator/
荷物の組み合わせを変えたいならSWに注目
SWの4:2:4分割リアシートは、後席をどこまで使い、どこを荷物に使うかを考えるときの確認ポイントです。電動テールゲートも、荷物の出し入れが多い家庭では試しておきたい装備です。
ただ、荷室の容量が大きくても、手持ちのベビーカーや旅行バッグが思いどおりに入るとは限りません。荷室の開口部、床の奥行き、タイヤハウス間の幅で使い勝手が変わります。
販売店に相談して、普段使う荷物を実際に載せてみるのがおすすめです。後席を使ったまま載せられるか、荷物の上に何を重ねる必要があるかまで確認すると、帰省や旅行の場面を想像しやすくなります。
なお、この記事ではBlueHDi専用の荷室容量として確認できない数値は掲載していません。購入する仕様の容量と寸法は、販売店で確認してください。
家族で試乗するときに見たい5つのポイント
① チャイルドシートと前席の位置
今回の装備表には、両車とも後席左右のISOFIXアンカーが記載されています。ただし、アンカーがあるだけで、手持ちのチャイルドシートの適合が確定するわけではありません。車両とチャイルドシート双方の説明書・適合情報を確認し、正しく取り付けた状態で前席の足元や乗せ降ろしを確かめましょう。
② 後席の送風と充電
両車ともリアエアアウトレットと、後席用USB-Cソケット2口が装備表に記載されています。家族で出かけるときに便利そうな装備ですが、送風の届き方やケーブルの取り回しは、実際の着座位置で確認したいところです。
③ メーターの見え方
プジョーのi-Cockpitは小径ステアリングとメーターの配置が特徴です。シートとステアリングを普段の運転姿勢に合わせ、速度表示を無理なく確認できるか試してみてください。家族で運転を交代するなら、両方の運転者で確認しましょう。
④ 運転支援の操作
アクティブクルーズコントロールや車線維持を支援する装備が採用されています。試乗時は機能の有無だけでなく、設定方法や表示の分かりやすさも確認します。運転支援は運転者の確認・操作を補助するもので、周囲の安全確認は必要です。
⑤ 帰宅後の荷下ろし
SWを選ぶ場合は、テールゲートを開いたときに自宅の天井や後方の壁に干渉しないかも確認しましょう。「荷物は入るけれど、家では出しにくい」を避けるためのチェックです。
装備の出典:上記Stellantisジャパン発表資料 主要装備表(5ページ)
燃費はどれくらい? 今回の公式諸元表では数値未掲載
2026年11月5日に確認した今回の発表資料では、308 GT BlueHDi、308 SW GT BlueHDiともにWLTCモード燃費の欄が「-」となっています。
そのため、旧型BlueHDiや別年式の燃費を、今回発売された車両の公表燃費として使うことはできません。また、同じ車種でも街乗り、高速道路、積載量、季節などで実燃費は変わります。
購入を検討する段階では、見積もりとあわせて最新の燃費資料を確認し、手元の車の実燃費・年間走行距離と並べて考えましょう。
出典:上記Stellantisジャパン発表資料 主要諸元表(4ページ)
燃料代は「距離÷燃費×単価」で計算する
年間燃料代の目安は、次の式で計算できます。
年間走行距離(km)÷燃費(km/L)×燃料単価(円/L)
たとえば、年間12,000km、燃費18km/L、軽油160円/Lと仮定すると、年間燃料代は約106,667円です。
これは計算方法を説明するための仮定で、今回の308 BlueHDiの実燃費予測や、現在の軽油価格を示したものではありません。
同じ年間距離・単価でも、燃費を15km/Lと置けば128,000円、21km/Lなら約91,429円になります。燃費の置き方だけで結果が変わるため、都合のよい数字1つで維持費を判断しないことが大切です。
今の車と比べるときも、両方で同じ年間走行距離を使い、それぞれの実燃費と実際に給油する燃料の単価を入れましょう。燃料代の差が分かっても、それだけで買い替え費用を回収できるとは限りません。
まずは今の車の実燃費を確認する
ガレージゆいの「燃費計算ツール」は、前回の満タンから次の満タンまでの走行距離と給油量から、区間全体の燃費を計算するツールです。年間燃料代を直接見積もるものではありません。
途中で部分給油した場合は、その給油量も含めます。開始時の満タン給油量は計算に含めません。給油記録が抜けている場合は推測で埋めず、次の満タンから新しい区間として記録すると整理しやすくなります。
まず実燃費を出し、その値を上の年間燃料代の式に入れてみてください。給油時は車両と給油所の指示に従い、自動停止後の無理な継ぎ足しは避けましょう。
無料の燃費計算ツールを使う
https://garage-yui.com/fuel-economy-calculator/
維持費は軽油代だけでなく、整備まで見ておく
BlueHDiは、AdBlueを使う排気ガス処理の仕組みを備えたディーゼルです。燃料代の比較に加えて、購入する車両の点検・補充項目も確認しておきたいところです。
見積もりを取るときは、次の内容を販売店に聞いておくと、購入後の支出を整理しやすくなります。
- 指定エンジンオイルと、フィルターを含む交換費用
- 普段の使い方に応じた点検・交換時期
- AdBlueの補充方法と費用
- タイヤ交換の見積もりと、工賃・処分料を含む総額
- 保証やメンテナンスプランの期間、対象、対象外の項目
- 税金、保険、車検時の費用
「近所の送迎が中心」「週末は高速道路をよく使う」といった使い方も具体的に伝えましょう。短距離の移動が多い場合は、ハイブリッドも同じルートで試し、発進や低速走行の感覚を比べると判断しやすくなります。
オイルやAdBlueの補充・交換量、整備間隔は、旧型の記事から流用せず、購入する車両の説明書と販売店の案内で確認してください。この記事では、未確認の年間整備費や交換間隔を一律の目安として掲載していません。
技術の参考:StellantisジャパンのBlueHDi解説。2016年の資料のため、仕組みの説明のみ参照し、当時の補充間隔・価格・減税条件は今回の車両に適用していません。
https://www.stellantis.jp/news/20160712_peugeot_308allure_308gt_508gt
対象車両の説明書を確認する
https://web.peugeot.co.jp/services-and-accessories/instruction/308.html
買った後は、給油と整備を同じ場所に残す
納車後に役立つのは、一般的な燃費の評判より、自分の使い方で残した記録です。
給油日、走行距離、給油量、金額に加えて、オイル交換などの整備内容と費用も残しておくと、「今年は何にいくらかかったか」を振り返れます。記録のメモ欄に、帰省や高速道路の利用などを書いておくのも一つの方法です。
ガレージゆいの「クルマノート」では、車両ごとに給油・整備記録を管理し、燃費や維持費を振り返れます。iPhone・iPad向けで、無料ダウンロード・アプリ内購入があります。整備・給油の記録は無料版から始められ、燃費・費用のグラフなど一部機能はプレミアム対象です。
単発の計算は燃費計算ツール、継続して履歴を残すならクルマノート。まずは次の給油か、手元に明細がある整備を1件記録するところから始めてみてください。
クルマノートの機能と無料範囲を見る
https://garage-yui.com/kuruma-note/
まとめ。家族の荷物と普段の走り方から選ぼう
今回の308/308 SW BlueHDiは、長距離移動での走りを重視する人にとって、検討候補が増えるニュースです。
日常の駐車環境や全長を優先するなら308。旅行の荷物やシートの使い分け、電動テールゲートを重視するなら308 SWから確認してみてください。両車の車両価格差は10万円ですが、その価値は家族の使い方によって変わります。
維持費を考えるときは、今回の公表燃費が確認できない段階でお得さを断定せず、実際の走行距離・燃料単価・整備見積もりをそろえることが先です。
まずは今の車の燃費を計算し、家族で使う荷物と駐車場所を確認する。そのうえで実車を見に行くと、308と308 SWのどちらが自分たちの暮らしに合うか、判断しやすくなると思います。
※価格・仕様・装備は2026年11月3日発表資料に基づき、2026年11月5日に確認しました。購入時は最新の販売条件と対象車両の仕様をご確認ください。












